【特長】
●中生品種
●直立型で超多収で倒伏に強い。
●普通種で問題とされる倒伏、ムレ、刈り取りの難しさを解消。
●青刈り利用はもちろん、特にロールベール利用、乾草利用、サイレージ利用に適する。
●ソルガム、暖地型牧草、及び、遅まき、二期作用トウモロコシの前作に適する。
●イタリアンライグラスの上手な栽培方法
(1)圃場の準備
堆肥2~3t(10a当り)と、酸度矯正が必要な場合は苦土石灰を50~100kg(10a当り)散布し、なるべく丁寧に耕起、砕土整地しましょう。
イタリアンは比較的湿害に強いですが、水田裏作や転作で利用する場合は、水分過多にならないように圃場排水も注意してください。
(2)施肥(成分量/10アールあたり)
基肥としては、化成肥料で窒素、リン酸、カリウム各5~6kg、刈取り後の追肥は窒素、カリウム各3~4kgを標準とし地力や堆肥の投入量によって加減して下さい。
(3)播種期
東北南部 9月下旬~10月中旬
(4月中旬~5月上旬)
一般地 9月下旬~10月下旬
(3月中旬~4月上旬)
西南暖地 10月上旬~11月上旬
(3月上旬~3月下旬)
(4)播種量と播種方法
【播種量】
10a当り2~4kgを基準に播種します。
蒔き遅れや春まきの場合は基準量の3~5割増とし、また、立毛間播種や不耕起栽培では4~5kgとやや多めに播種します。
【播種方法のポイント】
発芽と初期成育を揃え、かつ根張りのよいイタリアンライグラスを作るために、播種後の覆土と鎮圧を必ず行なうようにします。
ただし、覆土は種子が軽く隠れる程度とし、2~3cm程度の厚さにし、深くなりすぎないように注意します。